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トランギアケトルの違いは容量ではなく蓋。0.6Lだけ別物

いちばん大事な違いは容量ではなく蓋です。0.9Lと1.4Lは蓋も底も同じで、違うのは高さだけ。0.6Lだけが別物で、蓋を0.9Lに乗せようとすると中に落ちます。3サイズを並べて測り、それぞれに合うギアを探した記録です。

この記事で検証した商品です。(検証日: 2024年9月2日)

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目次(9項目)
  1. まず動画で(39分)
  2. 3サイズの違い:蓋と底で分かれます
  3. 重さ:0.6Lの蓋がいちばん重い
  4. 0.6L に合ったもの
  5. 0.9L に合ったもの
  6. 蓋にも重ねられるもの
  7. 1.4L に合ったもの
  8. 1.4Lの完成セットは熱源2つ・カップ7個
  9. どれを選ぶか

まず動画で(39分)

各項目にある「本編の◯:◯◯から見る」を押すと、その場面から再生されます。

3サイズの違い:蓋と底で分かれます

先に構造の話をします。ここを知らないと、組み合わせを考えるときに間違えます。

  • 0.9Lと1.4Lは、蓋のサイズも底のサイズも同じ。違うのは高さだけ
  • 0.6Lだけ蓋のサイズが違う。0.9Lや1.4Lに0.6Lの蓋を乗せようとすると、中に落ちてしまう
  • 0.6Lは底のサイズも0.9L・1.4Lと差がある

つまり0.9Lと1.4Lは「同じ底の、背の高いほうと低いほう」という関係です。手持ちのギアがどちらかに合えば、もう一方にも合う可能性が高い。0.6Lだけは別物として考えてください。

重さ:0.6Lの蓋がいちばん重い

  • 0.6L … 合計131.4g(本体100.7g + 蓋30.5g)
  • 0.9L … 本体148.6g + 蓋28.7g(合計約177g)
  • 1.4L … 合計198.6g(本体170.0g + 蓋28.5g)

驚いたのは蓋です。いちばん小さい0.6Lの蓋(30.5g)が、いちばん大きい1.4Lの蓋(28.5g)より重い。形が違うぶん、重さも逆転しています。

価格は3サイズともほぼ同じでした(2024年8月時点のAmazon)。サイズが大きくても値段が変わらないので、価格で選ぶ理由はありません。何を中に入れたいかで選ぶことになります。

0.6L に合ったもの

ベルモント チタントレールカップ280。0.6Lの中に収まります 本編の 3:23 から見る

0.6Lは小さいので、入るものは限られます。そのぶん「入った」ときの収まりは気持ちいいです。

折りたためるカップも0.6Lに入ります 本編の 8:00 から見る
エバニュー Ti 400 NH。押し込むと入ります 本編の 13:53 から見る

エバニューの400NHは、一見はまらないように見えて、少し押し込むと入ります。400FDも同じで、こちらは蓋のほうにも入るので兼用できます。

  • シートゥーサミット X-カップ250 … ぴったり底面に収まり、他のカップとの組み合わせもしやすい
  • ウィルドゥ フォールダーカップ … 蓋のくぼみにしっかりはまる。中に物を入れてから蓋をする使い方ができる
  • snow peak チタンシングルマグ600 … 本体には入るがハンドルが干渉して少し飛び出す。ただし蓋はこのケトルの蓋にジャストフィットする

0.9L に合ったもの

TOAKS チタンマグカップ375ml。0.9Lにきれいに収まります 本編の 19:25 から見る

0.9Lは中間サイズで、いちばん使い道が広いところです。TOAKSの550には専用の蓋がありますが、それでもこのケトルの蓋が使えます。

0.9Lと1.4Lは蓋が共通なので、蓋の相性を調べた結果はそのまま1.4Lにも当てはまります。

0.9L用の完成セットも動画で紹介しました。0.9Lはステンレスノブなので専用の注ぎ口が使えず、代わりにカルギイ ドリクリップを使います。中身はエバニュー アルコールストーブスタンドとエバニュー アルコールストーブ、エバニュー400NH(ノンハンドル)とその中に入るエバニュー250、カルギイ コーヒードリッパー、BICジャパン ミニライター、EPIgas ピンチリフター。燃料はセリアの調味料ボトル(30ml)を6本、合計180ml持てます。ボトルを縁に沿って一周並べると蓋がぴったり閉まる作りでした。

蓋にも重ねられるもの

本体だけでなく、蓋の外側にもう1つ重ねられるかを確かめています。ここは0.9Lと1.4Lで共通です。

エバニュー マルチディッシュ。蓋の外側にぴったりはまります 本編の 21:51 から見る
  • エバニュー 400FD/400NH … 押し込めば蓋の上に重ねられる
  • TOAKS 550ノンハンドル … 重なる。専用の蓋を使わなくてもこの蓋で代用できる
  • エバニュー マルチディッシュ … 蓋にぴったりはまる。検証では、食材をマルチディッシュに乗せてから蓋をして湯を沸かせば、蒸気で温められるのではという使い方が紹介されています(僕のアイデアで未検証)
  • ベルモント チタンシェラカップ深型350 … 蓋には重ならない

1.4L に合ったもの

重ねたカップ類がまとめて1.4Lに収まります 本編の 25:20 から見る

1.4Lは容量が大きいぶん、入れ子にしたカップ類をまとめて放り込めます。ここまで入るなら、ケトルそのものを「収納ケース」として使う発想になります。

1.4Lに入れるおすすめの一式。燃料・ライター・カップまでまとめて 本編の 36:36 から見る

アルコール燃料のボトル、ライター、折りたたみカップ、チタンのカップ類。これらを1.4Lの中に収めると、これ1つ持っていくだけで湯が沸かせてコーヒーが飲める状態になります。

1.4Lの完成セットは熱源2つ・カップ7個

1.4Lの完成セットに入る熱源2つ。LIXADA チタンアルコールストーブと、メルカリで買ったアルコールストーブ 本編の 34:23 から見る

1.4Lは大人数向けに、熱源とカップをまとめた完成セットが紹介しました。中身は次の通りです。

  • 熱源2つ … LIXADA チタンアルコールストーブと、メルカリで買ったハンドメイドのカーボンフェルト製アルコールストーブ
  • カルギイ チタンごとく … 熱源ごとに1つずつ、合計2つ
  • EPIgas ピンチリフター
  • カルギイ ドリクリップ(コーヒードリップ用の注ぎ口)
  • カップ類7個 … snow peak チタンシングルマグ300、エバニュー グビグビ、ベルモント チタントレールカップ280、エバニュー250NH、シートゥーサミット Xカップ、TOAKS 550NH(ノンハンドル)、エバニュー400NH(ノンハンドル)
  • 自作の風防(アルミ缶)2つ
  • アルコール燃料 … 30mlのボトルを2段に積んで最大12本、合計360ml

熱源とごとくを2つずつ用意しているのは、複数人分を同時に沸かせるようにするためです。

どれを選ぶか

値段が同じなので、選ぶ基準は「中に何を入れたいか」だけです。

  • とにかく軽くしたい・湯を沸かすだけ → 0.6L(131.4g)
  • 手持ちのカップを1〜2個まとめたい → 0.9L
  • 一式まとめて持っていきたい → 1.4L(198.6g)

0.6Lと1.4Lの差は67gです。この67gで、中に入れられるものの量がかなり変わります。ここをどう見るかだと思います。

この検証をしている理由

このサイトを書いているのは、僕(さかた)です。KALUGII/カルギイ でチタンギアを作りながら、スタッキングだけを専門に研究しています。他社の道具も全部、自分のお金で買っています。だから入らないものは「入らない」と書けます。

「このギアで検証してほしい」というリクエストは、公式LINEから受け付けています。実際に手に入れて確かめ、このデータベースに足していきます。

① 高さが足りない浮く蓋が閉まらない② 取っ手が当たる縁に引っかかる③ フチの形が合わない乗る縁の返しに乗る※ 直径が足りていても、この3つで入らないことがあります
直径は足りているのに入らない、3つの理由

この記事で検証した商品です。
この記事は、日本一のスタッキング研究者である KALUGII/カルギイ 代表のさかたが書いています。

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この記事のおすすめセット(一覧で見る)

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この記事に無い組み合わせで「これ入りますか?」があれば、LINEで教えてください。 すべてにお応えすることはできませんが、いただいた中から順に重ねて確かめ、記事にしています。 同じことを知りたい人に、まとめて届くようにするためです。

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このサイトを作っている人

KALUGII

さかたKALUGII/カルギイ 代表・スタッキング研究者

キャンプ・登山ギアのスタッキング——カップやクッカーを1つずつ重ねて、すき間なくひとまとめに収める積み方——だけを専門に研究しています。 他社製品を233点集め、5,000パターン以上の組み合わせを 実際に手で重ねて確かめてきました。YouTubeチャンネル「スタッキング大学」では 検証動画を144本公開しています。

自身のブランドKALUGII(カルギイ)では、 軽量コンパクトなコーヒーギアを作っています。注ぎ口クリップの ドリクリップと、スタッキング U.L. コーヒードリッパー。 設計から製造の手配まで自分で行っています。

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