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パーゴワークス トレイルポットR500、シリコンキャップは完全密閉ではなく湯沸かしは430mlが目安

2025年8月1日に発売されたばかりのパーゴワークス トレイルポットR500を実測しました。特徴の耐熱シリコンキャップは携帯性重視の作りで、粉や水は完全には防げません。満水は600mlまで入りますが、強火で吹きこぼれずに沸かせる目安は430ml前後でした。

この記事で検証した商品です。(検証日: 2025年8月2日)

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目次(6項目)
  1. 実測サイズと重量
  2. シリコンキャップは完全密閉ではありません
  3. 湯沸かしの限度量
  4. 使い勝手と気になった点
  5. R500の中に入るもの
  6. R500を他のクッカーに入れる(外側との相性)

まず動画で

実測サイズと重量

シリコンキャップは外径98mm・高さ28mm。表記どおりでした 本編の 1:15 から見る
  • シリコンキャップ … 外径98mm、高さ28mm(表記どおり)。耐熱シリコンで中国製
  • チタンカップ … 外径92mm(取っ手を含めると94mm)、内径88mm、高さ104mm(表記は103mm)、チタン厚さ0.4mm。国産
  • シリコンキャップを装着した状態の高さ … 110mmぴったり
  • 重量:チタンカップ70.6g(表記68g)+シリコンキャップ29.2g(表記30g)=合計100gぴったり

同じくらいの容量の製品と比べると、エバニュー マグポット500は蓋込み74mm・蓋なし56mm、TMR industries LTクッカー(蓋はのいかやまいこさんの蓋プレート)は2つ合わせて96mm・クッカー単体78mm、TOAKS 550は蓋付き71mm・蓋なし53mmでした。重さもこの順番で重くなっていきます。

シリコンキャップは完全密閉ではありません

粉を入れて振ってみると、細かい粉は漏れてきました 本編の 4:18 から見る

このシリコンキャップは携帯性を重視した作りで、外れづらく密閉性はありますが、完全密閉ではありません。アルファ米やフリーズドライ食品を袋から出して入れて持ち運ぶことを想定した設計で、水は想定されていません。

細かい粉(シーズニングの粉末で検証)を入れて乱暴に振ると、キャップの隙間から漏れてきました。カップ麺の中身を入れて、粉末は別に持っていくくらいなら問題ありませんが、粉が多いフリーズドライ食品はキャップだけでは厳しいかもしれません。

水を入れてキャップを閉め、傾けるテストでも漏れました。完全に倒しても手で当たって倒れる程度の衝撃なら被害を抑えられそうですが、基本的に水を入れて持ち運ぶ用途には向きません。

キャップを閉めるときはハンドルを畳んでおく必要があります。ハンドルを畳むとキャップが上に寄ってカチッとはまり、ハンドルのブレる音もしなくなる仕組みです。

湯沸かしの限度量

満水は600mlまで。強火で吹きこぼれない目安は430ml前後 本編の 6:07 から見る

カップに目盛りは付いていません。カタログの満水容量は500mlですが、水を計量しながら入れたところ500mlでもまだ余裕があり、縁ぎりぎりまでで600mlほど入りました。比較のためエバニュー マグポット500も試すと、500ml入れてほぼ同じくらいで、600mlはやや入りきりませんでした。両者はほぼ同じ容量です。

余裕を持って湯沸かしをするなら450ml程度が目安です。試しに470mlで強火で沸かすと吹きこぼれました。弱火なら470mlでもあふれませんでしたが、強火でも問題なく沸かせる量は430ml前後になりそうです。

湯沸かしにはOD缶110を逆さまに立て、上にR500をかぶせる設計になっています。今回はウィンドマスターが外側に入らなかったため、BRSのバーナーで検証しました。

使い勝手と気になった点

持ち手が上のほうにあるため火から遠く、熱が伝わりにくい作りです。湯沸かし直後でも素手で持てました。ただしアルコールストーブのように炎が外側に出るタイプの熱源では持ち手側も熱くなるので、触る前に確認したほうがよいです。

お皿として使う場合、熱湯そのものは素手で持てませんが、温かい食べ物程度なら問題ありません。気になったのは地面に置いたときの汚れです。シリコン素材の底面に土などが付着すると拭いても取れず、ザラザラした感触が残ります。逆さに置くと蓋として使いにくくなり、正面を上にして地面へ直接置くのも衛生面で気になるところでした。

R500の中に入るもの

TOAKS 375とEPIgas 330がぴったり収まりました 本編の 12:18 から見る
  • TOAKS 375、EPIgas 330 … 中にぴったりはまり、蓋も一緒にコミでぴったり。どちらも隙間が少なく兼用できる。TOAKSの方が取っ手が薄い分、少し余裕がある
  • TOAKS 450 … ぴったり
  • EPIgas 450ノンハンドル … 入りすぎるくらいキツキツだが収まる(ハンドル付きだと合わない可能性あり)
  • ユニフレーム450 … 高さがいい感じ
  • エバニュー マグ300 … 音も出ずいい感じに収まる
  • 雪峰(セッポー)H450 … めちゃくちゃぴったり。H300・H200も一緒に持っていける
  • 雪峰 M300 … 途中で止まり、最後まで入らない
  • エバニュー デミタスカップ220(ハンドル付き) … いい感じにフィットし、動きも少ない
  • エバニュー グビグビ … 動きがあり音が出やすい
  • エバニュー 250ノンハンドル … 外側にいい感じにフィット。プラスワンで持っていける。蓋としてもフィット感が良い
  • エバニュー アルコールストーブ用スタンド … 中にぴったり(多少動きはある)。カップは250ノンハンドルかウィルドゥ フォールダーカップが合う
  • ウィルドゥ フォールダーカップ … 下までちゃんと入る
  • KALUGII チタンカップ300(新商品) … ぴったりではあるが上で止まり、最後まで入らない。OD缶110と一緒に入れるのも同様に途中で止まる。下にアルコールストーブなどを入れる用途なら使える。上に被せる置き方だとサイズ感が良い
  • KALUGII チタンカップのシリコン部分 … 蓋として使うぶんにはすごくフィットする
  • エバニュー エイペックスカップ … 入らない
  • パーゴワークス トレイルカップ300のチタンカップ … 入らない(R500とほぼ同じ径で、高さが違うだけの印象)。付属の豆型プラカップは中に入る
  • KALUGII コーヒードリッパー … 普通のドリッパーとしても使え、底面に入れて浮かせる形にもできる。米0.75〜0.8合なら炊けそう(1合は厳しい)。中にぴったり入り、蓋も普通に乗せる形で湯沸かしできる
  • KALUGII チタン五徳(アルコールストーブ用) … サイズ感ぴったり。KALUGIIチタンカップ300NHを乗せてもOK
  • OD缶110を入れたときの隙間 … エバニュー デミタスカップ、風防、ウィルドゥ フォールダーカップが収まる。空いたスペースにはBICジャパンのミニライターとKALUGIIコーヒードリッパー+ドリクリップも入る

R500を他のクッカーに入れる(外側との相性)

TOAKS 550・750に、逆さまにするとぴったり収まりました 本編の 15:30 から見る
  • TOAKS 550・750(同径) … ぴったり入る。蓋も使用できる。750なら中まですっぽり収まる。R500は逆さまにして入れる
  • エバニュー マグポット500(MP500フラットも同様) … サイズ感が良く、逆さまにしても落ちない。蓋はシリコン部分がぴったり合えば入る
  • 雪峰 M400 … 少し斜めに浮くが良い組み合わせ
  • スノーピーク チタントレック700、ソロセット 極みチタン(新モデル) … 中にぴったり、フィット感が良く高さも合う。押し込むと蓋も閉まる
  • トランギア ケトル0.6 … R500を入れて、ケトルと蓋を一緒に持っていける。ただしトランギアケトル自体の蓋はR500に合わない

この検証をしている理由

このサイトを書いているのは、僕(さかた)です。KALUGII/カルギイ でチタンギアを作りながら、スタッキングだけを専門に研究しています。他社の道具も全部、自分のお金で買っています。だから入らないものは「入らない」と書けます。この記事には、動画から切り出した検証の場面を5か所そのまま載せています。

検証してほしい道具があれば、公式LINEから教えてください。リクエストの多かったものから、僕が買って検証して記事にしています。(全部にはお応えできませんが、必ず目は通しています)

まっすぐな形○ 下まで入る壁がまっすぐなカップすぼまった形× 途中で止まる底に向かって細いカップ※ 口の直径が足りていても、底に向かって細いと途中で止まります
テーパー(すぼまり)で途中で止まる

この記事に出てくる道具 8点

写真はメーカー・販売ページのものです。押すと実測値のページへ行けます。

この記事で検証した商品です。
この記事は、日本一のスタッキング研究者である KALUGII/カルギイ 代表のさかたが書いています。

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このサイトを作っている人

KALUGII

さかたKALUGII/カルギイ 代表・スタッキング研究者

キャンプ・登山ギアのスタッキング——カップやクッカーを1つずつ重ねて、すき間なくひとまとめに収める積み方——だけを専門に研究しています。 他社製品を233点集め、5,000パターン以上の組み合わせを 実際に手で重ねて確かめてきました。YouTubeチャンネル「スタッキング大学」では 検証動画を144本公開しています。

自身のブランドKALUGII(カルギイ)では、 軽量コンパクトなコーヒーギアを作っています。注ぎ口クリップの ドリクリップと、スタッキング U.L. コーヒードリッパー。 設計から製造の手配まで自分で行っています。

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