ダイソーのクッカークリップで、300円のポットリフターを作る
市販のポットリフターは数千円します。ダイソーの工具2つを足した計300円で、同じ用途のものが作れます。切って、バリを取るだけ。加工すると31.3gが17.1gになり、KALUGIIのコーヒードリッパーの中に収まるサイズになります。
文中の価格は2026年8月時点のものです。いまの価格は、それぞれのリンク先でお確かめください。
もとになった動画
YouTubeの「スタッキング大学 by KALUGII/カルギイ」に2025年4月11日に投稿した
「【絶対真似して】ダイソー「クッカークリップ」100均工具だけで魔改造したミニリフターをスタッキング検証しました。【キャンプ・登山道具・ULギア】」という動画のスタッキング検証にもとづいています。

目次(11項目)
まず動画で(20分)
各項目にある「本編の◯:◯◯から見る」を押すと、その場面から再生されます。刃物を使う作業なので、実際に作る前に映像で手順を見ておくことをおすすめします。
なぜ作るのか
ノーハンドルのマグで湯を沸かすとき、持ち上げるための道具が要ります。各社からポットリフターが出ていますが、数千円するものが多く、割高に感じている人も多いはずです。
ダイソーのクッカークリップを、工具2つを買い足した計300円で加工すれば、同じ用途のものになります。やることは「切る」と「バリを取る」だけです。
用意するもの
- クッカークリップ(ダイソー。このサイズに合わせて切るのでダイソー品がおすすめ)
- 金切りノコギリ(100均)
- 金属用のヤスリ(100均)
- ドライバー(ノコギリの刃の向きを変えるため)
- 輪ゴム2つ(テープでも可)
- あると楽:バイス(万力)。なくても作れます
金切りノコギリは、売られている状態だと刃の向きが逆です。ネジを外して刃を反対向きに付け直してください。私が買ったものはネジがかなり固く、地面に押し付けて回しました。個体差かもしれませんが、注意点です。
どこで切るか(測らなくても決まります)
仕上がりは先端から端まで5cmです。よく使うポットリフターと同じくらいの長さに合わせました。
実は測らなくても切る位置は決まります。クッカークリップには穴が3つあります。同じダイソー品なら、2つ目と3つ目の穴の間で切れば、穴が2つ残る5cmになります。これだけ覚えれば大丈夫です。
閉じた状態だと全体の長さは45mmになります。閉じた状態で測る場合は4.5cmを目安にしてください。
切り方の手順
切っている最中に外れた部分が動くと危ないので、切る線より手前を輪ゴムで留めます。そのあとボールペンで印を付けます。位置は適当で構いません。片側に線を引けば、反対側は自然と決まります。
ここに1つコツがあります。刃は線の真上に当ててください。刃には厚みが約1〜2mmあります。線の左側で切ると黒い線が残り、右側で切るとその厚みぶん短くなります。
切ったあとはヤスリでバリを取ります。これで完成です。
加工すると、重さが約半分になります
- 加工前 … 31.3g
- 加工後 … 17.1g(約半分)
- (参考:EPIgas ピンチリフター … 5.64g)
軽量なポットリフターには及びません。そこは正直に書きます。ただ、短くしたことで重さが半分になり、収納性が大きく変わりました。仕上がりの寸法は長さ50mm・横幅28mmです。
この長さにした本当の理由
5cmという長さは適当に決めたものではありません。KALUGIIのコーヒードリッパーの中に入るように合わせました。ドリッパーとカップの隙間にちょうど収まります。検証では偶然4.8cmに仕上がったものも試しており、ドリッパーへの収まりは5cmよりも4.7〜4.8cmくらいの方が確実。切るときに気持ち短めを狙っても構いません。
つまり、この長さで作れば「持ち運ぶ場所」まで一緒に解決します。同じサイズで作ってもらえれば、この記事のスタッキング例がそのまま使えます。
使い心地
GubiGubiを持つと、少し斜め上を向く角度になります。市販のポットリフターのほうが角度は良く、持ちやすいです。ここは差があります。
一方で、エバニューの400FDのように幅の広いものでは、こちらのほうが持ちやすいと感じました。TOAKSの550では、手を離した位置で止まってくれるので、持ち上げて置いたあとそのままにしておけます。ただし、挟んだまま加熱すると挟んだ部分も熱くなるので、火にかけている間は外しておくほうが安全です。
トランギアのミニセットのような大きいものは、上1本・下2本の指で持てるので力が入れやすいです。ただしフライパンは縁が厚く、5cmだと挟みにくくなります。ミニセットで使うなら、もう少し長めに切ってもいいかもしれません。
どれくらいの重さまで持てるか
手持ちのノーハンドルのクッカーでいちばん大きい、TMR industriesのW.R.Cooker 660に水をたっぷり入れて試しました。817gです。
結果は、持てます。指にはそれなりに負荷がかかりますが、持ち上がりました。実用の範囲では問題ないと思います。意外にも、EPIgasのピンチリフターで同じものを持つとこちらより重く感じ、522gのフリーライト600をEPIgasで持ったときの負荷は、このDIY品で817gのW.R.Cooker 660を持ったときと同じくらいでした。重いものは指を複数使えるこちらのほうが持ちやすい場面もあります。
リフターをアルコールストーブのセットに収める
動画の後半では、作ったリフターをいろいろなアルコールストーブのセットに収める場面もあります。
- リクサーダのアルコールストーブ(筒状)の中に、縦でも横でも入るサイズに作ってあります。隙間にはBicジャパンのミニライターも入ります
- エバニューのアルコールストーブ+アルコールストーブスタンドDXの間にも収まります。同じ隙間にKALUGIIのコーヒードリッパーも入ります
- カーボンフェルトの薄いアルコールストーブを使ったセットでは、KALUGIIのチタン五徳mini→リフター→燃料→ライターの順に収め、燃料込みで144.8gになります
- エバニューの400FD+アルコールストーブのセットでも、折りたたんで隙間にぴったり収まります
- シートゥーサミット Xカップ・Xマグ・フロンティアULカップの溝にもちょうど収まります
- パーゴワークス トレイルカップ300/500の豆カップの中にも収まります
- エバニューのマルチディッシュ・パンタパス(400FDサイズ)と重ねて袋にまとめる組み合わせもあります
作るときの注意
金属を切る作業です。刃物とバリで手を切る可能性があります。切っているときは金属粉が舞うので、マスクをすることをおすすめします。加工は自己責任でお願いします。切ったあとのヤスリがけは必ず行ってください。
この検証をしている理由
このサイトを書いているのは、僕(さかた)です。KALUGII/カルギイ でチタンギアを作りながら、スタッキングだけを専門に研究しています。自社でチタンギアを作っている立場ですが、300円で作れるものは300円で作ればいいと書きます。この記事には、動画から切り出した検証の場面を9か所そのまま載せています。
検証してほしい道具があれば、公式LINEから教えてください。リクエストの多かったものから、僕が買って検証して記事にしています。(全部にはお応えできませんが、必ず目は通しています)
この記事は、日本一のスタッキング研究者である KALUGII/カルギイ 代表のさかたが書いています。
この中に、お持ちのものはありますか
同じ商品を2人が測ると、その数字は確定値になります。私の実測が1件目なので、あなたが2件目です。定規でも構いませんし、測れた項目だけで大丈夫です。
- EVERNEW Apex cup t0.2あと1件で確定:外径・内径・高さ・重さ
- EVERNEW Ti U.L. Deep pot 900あと1件で確定:外径・内径・高さ・重さ
- EVERNEW Ti U.L. Pot 1300あと1件で確定:外径・内径・高さ・重さ
この記事に出てくる組み合わせの、完全版
KALUGIIチタンカップ300NH/400NHが「どのクッカーに入るか」を1枚にまとめた早見表PDFを、 公式LINEで無料配布しています。
この記事に無い組み合わせで「これ入りますか?」があれば、LINEで教えてください。 すべてにお応えすることはできませんが、いただいた中から順に重ねて確かめ、記事にしています。 同じことを知りたい人に、まとめて届くようにするためです。
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