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2ヶ月半で105個買って、失敗したULギア9選。買わなくてよかったものを正直に書きます

スタッキング検証のために2ヶ月半で105個のギアを買いました。そのなかで「これは要らなかった」と思ったものを並べます。エバニューのマグ300は、ハンドルのせいで外径が75mm→8.3cmになります。8mmの差はスタッキングでは致命的です。

もとになった動画

YouTubeの「スタッキング大学 by KALUGII/カルギイ」に2024年11月15日に投稿した
「【2024年総まとめ】知らなきゃ大損!買って失敗したULギア 9選【スタッキング検証ch基準】【キャンプ・登山】」という動画のスタッキング検証にもとづいています。

【2024年総まとめ】知らなきゃ大損!買って失敗したULギア 9選【スタッキング検証ch基準】【キャンプ・登山】

▶ YouTubeでこの動画を見る

この記事で検証した商品です。(検証日: 2024年11月15日)

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目次(12項目)
  1. まず動画で(22分)
  2. 選んだ基準
  3. 1 エバニュー マグ300(ハンドル付き)
  4. 2 BICジャパン ライター(大きいほう)
  5. 3 TITAN MANIA チタンシングルマグ(650/420/350/300)
  6. 4 ベルモント チタンシェラカップ用 ラウンドリッド LL
  7. 5 エバニュー デミタスカップ220 ノンハンドル
  8. 6 Boundless Voyage シングルマグ 450以下(450/300/200/180/120)
  9. 7 朝日化成 ジップロック バラエティパック(24点セット)
  10. 8 ウィルドゥ フォールダーカップ(ビッグ)
  11. 9 TOAKS 550(ハンドル付き)
  12. この記事の意味

まず動画で(22分)

各項目にある「本編の◯:◯◯から見る」を押すと、その場面から再生されます。

選んだ基準

選定基準の説明 本編の 0:46 から見る
  • 他のギアとのスタッキング相性が良くなかったもの
  • 同じメーカーで似た製品を両方買って、片方が要らなかったもの
  • 単純に、買わなくてよかったと思ったもの

完全に主観です。ここに挙げたものを持っていて「相性はいいけどな」と思う方がいたら、私が知らないだけです。公式LINEから教えてください。実際に確かめて追記します。

1エバニュー マグ300(ハンドル付き)

エバニュー マグ300。ハンドルの厚みが問題でした 本編の 1:25 から見る

カップ自体は悪くありません。問題はハンドルです。閉じたときのチューブの厚みで、外径が75mmから8.3cmまで広がります。

8mmの差は、スタッキングでは大きな差です。実際にエバニューのデミタスカップ220には入りません。スノーピークの300シングルマグなら入る場所に、エバニューの300は入らない。ここが痛いところでした。

スノーピークの450にはぎりぎり入りますが、きつすぎて取り出すのが大変です。

内径は問題ありません。スノーピークの220も雪峰H200も普通に入ります。惜しいのは外側だけです。

同じ300サイズを3つ持っているので比べました。エバニューはチューブのおかげで熱くても持ちやすいという長所があります。それでも1つだけ買うならEPIgasの300です。理由は蓋が付いていることです。

2BICジャパン ライター(大きいほう)

BICのライター。青いミニのほうが正解でした 本編の 3:59 から見る

動画によく登場するのは青いミニライターのほうです。買って失敗したのは、通常サイズの大きいほうでした。理由は単純にサイズです。

燃料の量は違いますが、山で使う程度なら使い切ることはありません。少なくなったら新しいものを持っていけばいいだけです。

  • スノーピーク 220 … ミニでも入らない
  • エバニュー デミタスカップ220 … ミニは入る/大きいほうはぎりぎり入らない(斜めになる)
  • スノーピーク 300 … ミニは入る/大きいほうは入らない
  • OD缶110の裏 … ミニは問題なし/大きいほうははみ出る
  • ベルモント チタントレールカップ280 … 両方入るが、大きいほうは真ん中限定
  • ウィルドゥ フォールダーカップ … 両方いける

どこに入れてもミニのほうが有利でした。大きいほうを買う理由が見つかりません。

3TITAN MANIA チタンシングルマグ(650/420/350/300)

TITAN MANIAのシングルマグ4サイズ 本編の 6:30 から見る

蓋も収納袋も1つずつ付いていて安い。良さそうに見えました。ただ2つ気になる点がありました。

1つ目はサイズです。他社にすでにあるサイズと重なります。

  • 420 … スノーピーク450とほぼ同径(高さがわずかに低い)
  • 300 … 他社の300と径も同じ
  • 650 … TOAKS 750と同径で、高さが低いだけ
  • 350 … EPIgas 330と同サイズ
重さを比べているところ。ここが決め手でした 本編の 8:08 から見る

2つ目が重さです。こちらのほうが重要でした。同じサイズの他社品と比べると、すべて重くなります。

  • TITAN MANIA 420(70g)… スノーピーク450は63g(約7g差)
  • TITAN MANIA 350(61g)… EPIgas 330は50g(約10g差)
  • TITAN MANIA 300(55g)… スノーピーク300は48g/EPIgas300は46.9g
  • TITAN MANIA 650(86.9g)… TOAKS 750は81.6g(大きいほうが軽い)

650にいたっては、より大きいTOAKS 750のほうが軽いという結果でした。

蓋が欲しいだけなら、EPIgasもTOAKSも蓋を単品で売っています。そちらを買えば済みます。

ただし良い点もあります。価格が安いことです。メーカーにこだわらず、スタッキングも他社と同等でいいなら、選択肢に入ります。

4ベルモント チタンシェラカップ用 ラウンドリッド LL

ベルモントのチタンシェラカップ深型850用の蓋です。850にはぴったり合います。外した理由は単純で、サイズが大きすぎて他に使い道がないからでした。

これだけ幅の広いクッカー自体があまりありません。あったとしても、エバニュー ULポット600・900にはもともと蓋が付いていて、しかもこのLLはどちらにも合いませんでした。

スノーピーク アルミパーソナルクッカーとモンベル アルパインクッカー13ディープはサイズこそ合いますが、こちらも最初から蓋が付いています。しかも先端が注ぎ口の形をしているので、傾けるとずれてしまいます。850本体でも傾けるとずれるので、結局は手で押さえることになります。

蓋を別売りで買いたくなるのは「もともと蓋が付いていないもの」ですが、そういうものは小さいサイズが多い。だからこのLLは出番がありませんでした。

5エバニュー デミタスカップ220 ノンハンドル

エバニューには同じサイズが3つあります。デミタスカップ220(ハンドル付き)、デミタスカップ220NH(ノンハンドル)、グビグビです。

このうちグビグビとノンハンドルは1mmほどしか違いません。その差が効いてくるスタッキングは、今のところ見つけられませんでした。高さも絶妙に違いますが、これもほぼ影響がありませんでした。

どちらか選ぶなら見た目の好みでグビグビを選んでしまうので、結局こちらは使っていません。3つ揃える必要はなかった、という意味で挙げています。

6Boundless Voyage シングルマグ 450以下(450/300/200/180/120)

Boundless Voyageのシングルマグ 本編の 12:44 から見る

蓋付き・収納袋付きで良さそうに見えたのですが、こちらも450以下のサイズは一通り要らなかったという結論でした。300は他社の300とほぼ同じサイズで結局使わず、200は付属の蓋がはまるにははまるものの、めちゃくちゃ硬くて実用的ではありませんでした。180・120は持ち手が片側にしかなく、押し上げてロックする構造のため不安定で使いにくい。

7朝日化成 ジップロック バラエティパック(24点セット)

目当てはスクリューロックの300mlと473mlでした。他のサイズにも合う組み合わせがあるかと思ってバラエティパックを買いましたが、結局この2つしか使いませんでした。

残りは家で使えばいいと考えていたものの、そもそもかさばるのが難点でした。バラエティパックではなく、必要なサイズだけ買えばよかったという結論です。

なお、スクリューロックの473と300は、スノーピーク アルミパーソナルクッカーのSサイズにすっと入るほどぴったりでした。

8ウィルドゥ フォールダーカップ(ビッグ)

小さいほうのフォールダーカップが中に入る、という点は良いところです。ただし水を入れると話が変わります。

小さいほうが最大200mlほど、ビッグのほうが400mlほど。合わせて550mlくらい入った状態で持ち上げると、不安定でかなり持ちにくくなります。器として使うぶんには良いのですが、この量になると使いにくいと感じました。

スタッキングの面でも、スノーピーク アルミパーソナルクッカーのSサイズにはしっかり入るものの、突起の部分が邪魔になって、そこからさらに重ねるのが難しくなります。大きいものは外側に置くことが多いので、中にさらに入れられないと使いどころが減ります。

小さいほうのフォールダーカップは、エバニュー250ノンハンドルの中に入れてセットの一番下に使えるので、スタッキングしやすいです。

9TOAKS 550(ハンドル付き)

これだけは「買って失敗した」というより「どちらか1つ選ぶなら」という話です。TOAKSには550のノンハンドルもあり、汎用性ではノンハンドルが上でした。

よく使う組み合わせで言うと、エバニュー400FDの中にはノンハンドルの550がめちゃくちゃぴったり入りますが、ハンドル付きは入りません。

FOXTAIL 450の中にはハンドル付きの550もぴったり入ります。ただしそれをやるなら、400FDではなくエバニュー400NH(ノンハンドル)にしたほうが、もう1つ多く重ねられます。

550をいちばん外側のクッカーとして使うならハンドル付きが便利です。いろいろなクッカーの中間として使いたいならノンハンドル。用途で選べばいい、というのが結論でした。

この記事の意味

このサイトを書いているのは、僕(さかた)です。KALUGII/カルギイ でチタンギアを作りながら、スタッキングだけを専門に研究しています。自社でチタンギアを作っている立場で、他社製品の「買わなくてよかった」まで書くのは珍しいと思います。

それでも書くのは、スタッキングが入るか入らないかしかないからです。8mm大きいものは、8mm小さい場所には入りません。忖度のしようがありません。

検証してほしい道具があれば、公式LINEから教えてください。リクエストの多かったものから、僕が買って検証して記事にしています。(全部にはお応えできませんが、必ず目は通しています)

すき間外側の内径内側の外径外側の内径 − 内側の外径 = すき間○ 入るすき間 2mm以上△ ギリギリすき間 0〜2mm× 入らないすき間 マイナス※ 数字だけでは決まりません。取っ手やフチが当たることがあります
すき間の引き算と、入る・入らないの境目

この記事で検証した商品です。
この記事は、日本一のスタッキング研究者である KALUGII/カルギイ 代表のさかたが書いています。

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この中に、お持ちのものはありますか

同じ商品を2人が測ると、その数字は確定値になります。私の実測が1件目なので、あなたが2件目です。定規でも構いませんし、測れた項目だけで大丈夫です。

この記事に出てくるギアのうち、17点が実測を待っています。全部を見る

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この記事に出てくる組み合わせの、完全版

KALUGIIチタンカップ300NH/400NHが「どのクッカーに入るか」を1枚にまとめた早見表PDFを、 公式LINEで無料配布しています。

この記事に無い組み合わせで「これ入りますか?」があれば、LINEで教えてください。 すべてにお応えすることはできませんが、いただいた中から順に重ねて確かめ、記事にしています。 同じことを知りたい人に、まとめて届くようにするためです。

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KALUGII

さかたKALUGII/カルギイ 代表・スタッキング研究者

キャンプ・登山ギアのスタッキング——カップやクッカーを1つずつ重ねて、すき間なくひとまとめに収める積み方——だけを専門に研究しています。 他社製品を233点集め、5,000パターン以上の組み合わせを 実際に手で重ねて確かめてきました。YouTubeチャンネル「スタッキング大学」では 検証動画を144本公開しています。

自身のブランドKALUGII(カルギイ)では、 軽量コンパクトなコーヒーギアを作っています。注ぎ口クリップの ドリクリップと、スタッキング U.L. コーヒードリッパー。 設計から製造の手配まで自分で行っています。

スタッキング研究の結論として作ったのが、チタンカップ400NHと300NHです。 Amazonのリンクはこちら。

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